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環境・経済統合勘定の新展開
  • 仕様:A5判並製
  • 156ページ
  • ISBN978-4-88359-332-3
  • 発行日:2014/12/28

環境・経済統合勘定の新展開

氏川恵次

定価1,650円(本体1,500円+税)

在庫:あり

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概要

本書は、環境・経済統合勘定(System of Integrated Environment and Economic Accounting,SEEA)の歴史的な展開について、まとめたものである。また指標研究における位置づけや中国のSEEAの事例についてもとりあげられている。

目次

第1章 環境・経済・社会指標
  • はじめに
  • 日本の環境政策
  • 環境基本計画と諸指標
  • 指標研究
  • NNW/ISEW/GPI
  • Genuine Saving
  • 指標群
  • まとめと展開について
第2章 環境の産業連関分析と環境・経済統合勘定
  • はじめに
  • 環境の産業連関分析
  • 環境・経済統合勘定(SEEA)の導入
  • 日本におけるSEEA
  • SEEA2003における勘定体系と環境の評価
  • 物的・ハイブリッドフロー勘定
  • 経済勘定および環境関連取引勘定
  • 物量・貨幣単位での資産勘定
  • 減耗、防衛的支出および劣化の説明のためのSNA集計値の拡張勘定
  • 費用ベース評価法
  • 被害・便益ベース評価法
  • まとめにかえて
第3章 新たな環境・経済統合勘定とその展開
  • はじめに
  • 物的フロー勘定
  • サブ勘定と記録方式―エネルギー勘定
  • 環境活動勘定・関連勘定
  • 環境資産の範囲、測定
  • 資産の評価への諸アプロ-チ
  • NPVの計算
  • 勘定の統合
  • まとめにかえて
第4章 SEEAの国際的展開:中国のSEEAの事例
  • はじめに
  • 中国の国民経済計算
  • 環境汚染、生態系破壊の費用推計
  • 中国のSEEAのフレームワーク
  • 計算手法
  • 物量計算
  • 価値量計算
  • 環境調整済国内純生産
  • まとめと展望にかえて

  • 付 録
    1. 付録1 第三次環境基本計画における総合的環境指標と主要な内容
    2. 付録2 第四次環境基本計画における総合的環境指標と主要な内容
    3. 付録3 持続可能な発展指標の分類結果(社会・環境・経済・制度分類)
    4. 付録4 SEEA1993の構成・目次(部分)
    5. 付録5 環境関連防御活動の範囲と内容
    6. 付録6 環境保護活動の分類案(CEPA)
    7. 付録7 SEEAおよびSNAにおける非金融資産(CNFA)の分類(部分)
    8. 付録8 非金融資産にかんするその他の量の変化(COVC)のSEEA・SNA分類
    9. 付録9 SEEA2003の構成・目次
    10. 付録10 SEEA2003における自然資源、土地・地表水、生態系の分類(部分)
    11. 付録11 SEEA2003における残留物の分類
    12. 付録12 SEEA-CF経済勘定系列
    13. 付録13 環境保護支出勘定(EPEA):環境保護に特化したサービスの生産
    14. 付録14 環境保護支出勘定(EPEA):環境保護に特化したサービスの供給と使用
    15. 付録15 環境保護支出勘定(EPEA):環境保護に対する国民支出合計
    16. 付録16 環境保護支出勘定(EPEA):環境保護に対する国民支出の資金調達
    17. 付録17 環境財・サービス部門(EGSS)
    18. 付録18 土地の使用・土地の被覆の分類
    19. 付録19 SEEAの専門家会合および研究会の開催状況
    20. 付録20 SEEA-EEAの構成・目次
    21. 付録21 生態系勘定の統計単位
    22. 付録22 生態系サービスの国際共通分類
    23. 付録23 SEEA-AEの構成・目次
    24. 付録24 中国国民経済計算体系2002における資金循環表の取引項目
    25. 付録25 中国国民経済計算体系2002における国際収支表の取引項目
    26. 付録26 中国国民経済計算体系2002における貸借対照表の取引項目

  • 参考文献
  • 索引
  • 図表目次
    1. 図表1-1 NDP/NNW/ISEW/GPIの各構成
    2. 図表1-2 資源および環境を含む社会会計行列
    3. 図表1-3 UNCSDの長期的目標
    4. 図表1-4 OECD指標の特徴
    5. 図表2-1 レオンチェフ型 環境I-O
    6. 図表2-2 完全統合型 環境I-O
    7. 図表2-3 ハイブリッド型(エネルギー投入型)環境I-O
    8. 図表2-4 物量産業連関表(PIOT)
    9. 図表2-5 SEEA1993の勘定構造
    10. 図表2-6 SEEA1993の各ヴァージョン
    11. 図表2-7 環境資産別の会計項目
    12. 図表2-8 資産勘定を含む勘定行列
    13. 図表2-9 費用ベース評価法の分類
    14. 図表2-10 便益/被害評価手法の分類
    15. 図表3-1 物的供給・使用表
    16. 図表3-2 エネルギー勘定の供給表(日本、2000年)-(1)生産(家計除く)、残留物の生成
    17. 図表3-3 エネルギー勘定の使用表(日本、2000年)-(1)中間消費、エネルギー資源の使用、エネルギー損失の受け取り
    18. 図表3-4 エネルギー勘定の供給表(日本、2000年)-(2)家計、蓄積、輸入、環境からのフロー
    19. 図表3-5 エネルギー勘定の使用表(日本、2000年)-(2)家計、蓄積、輸出、環境へのフロー
    20. 図表3-6 環境資産にかんする収益の評価
    21. 図表3-7 資産勘定と供給・使用表の統合
    22. 図表3-8 勘定系列(1)-生産勘定の数値例
    23. 図表3-9 勘定系列(2)-所得の発生勘定の数値例
    24. 図表3-10 勘定系列(3)-第一次所得の配分勘定の数値例
    25. 図表3-11 勘定系列(4)-第二次所得の分配勘定および可処分所得の使用勘定の数値例
    26. 図表3-12 勘定系列(6)-資本勘定の数値例
    27. 図表4-1 中国における国民経済計算体系のフレームワーク
    28. 図表4-2 中国環境経済計算体系のフレームワーク
    29. 図表4-3 中国環境経済計算の短期的なフレームワーク
    30. 図表4-4 環境経済計算のデータと主要指標
    31. 図表4-5 環境調整済国内純生産の勘定

著者紹介

氏川恵次(うじかわ けいじ)

横浜国立大学大学院国際社会科学研究院・経済学部教授、博士(経済学)、国際環境経済論担当

※発行時の奥付より

装幀