定価4,715円(4,286円+税)
在庫:なし
本著は、昭和初期の著作権をめぐる騒動を描いた本の改訂版である。著作権法制定・ベルヌ条約加盟百年を記念して出版された。一人の外国人が日本にやってきて、新商売を始めた。演奏会、音楽会に現れ歌手、演奏家に西欧の作曲家の著作権を侵害しているといって料金を請求、払わなければ内容証明郵便、差し押さえ、差し止めとクールに事を運んだから、音楽家たちは、声が出ないほど震え上がった。不埒な外人を取り締まれとの声に調べてみると、条約と法律が外国人の行動を是認していたから困った。外国人の始めた新商売を許可制にして、外国人から取り上げ、代わりに日本人の団体をこしらえた。本書はプラーゲ博士による著作権料取立騒動と著作権制度を描いた本の改訂版。
(日本図書館協会選定図書)
久留米大学法学部教授。著作権法学会会員、宗教法学会会員。