石田隆造
定価3,928円(3,571円+税)
在庫:なし
日本では明治以来政府は農業余剰をもとに軍備拡大と経済成長を図ってきた。この財政システムは第一次大戦を契機とする農工の不均等発展、そして1930年代初めの世界恐慌から行き詰まり、軍拡から制約されつつ、システムの改革がすすめられる。本書は、このような視角から戦間期の日本財政について軍事費・補助金・地方財政・租税・公債・預金部・鉄道会計の各側面から考察するユニークな戦前日本財政論である。
名古屋経済大学教授。専門:財政学。