民俗経済学研究Ⅰ

概要

本書は日本民俗経済学会の会員によって書かれたもので、学会での発表をもとにまとめられている。世界と日本の各地域の人々の暮らしを、それぞれの地域の文化や慣習と経済や社会制度の相互依存関係において捉え、この立場から日本と世界各地の課題を分析したものである。民俗経済学については、菅野英機著『民俗経済学への招待－世界と日本の文化と経済－』（現代図書）を併読してください。なお、『民俗経済学研究Ⅱ』以下を順次出版の予定である。
◆第一部　民俗経済学の理論と課題
「角倉了以・索案－民俗経済思想の創始者－」、「韓国における貨幣の非市場経済の意味」、「江戸パラレル貨幣物語」、「D.リカードの『比較生産費説』について」
◆第二部　民俗経済の現状と分析 「憲法よりみたモーリタニア」、「日本語教育施設の実態と将来」、「姓と性の平等」
◆第三部　民俗経済学の調査資料と随想 「山人随想」