定価3,143円(2,857円+税)
在庫:あり
最近の学界で注目されている語りの研究、その研究の核心をなすのがフィクションの問題である。著者は本書で、送り手―テキスト―受け手の関係を明らかにするモデルを用いて、このフィクションという現象をあざやかに解明している。彼が構成したテキストの意味は、そのテキストと読者のコミュニケーションの過程で具体化され、理論的根拠づけがなされる。文学研究者ばかりでなく、文学に関心をもつ一般の読者にとっても、本著は資すること大である。
広島工業大学工学部助教授。