W・コンツェ/D・グロー 著
東畑隆介 訳
定価3,353円(3,048円+税)
在庫:あり
本著は、西独の代表的な社会史家 W・コンツェとD・グローの共著である。本著の主題はドイツ社会民主党とナショナリズムの問題である。すなわち第一次大戦勃発時に最高潮に達した社会民主党におけるナショナリズムの高揚は、通説の説くように、長い歴史の過程で準備されてきたのではなかった。社会民主主義の国民化という問題は、時代と場合は異なるにしても、我が国の社会民主党が現在直面している問題であり、この点に本著の現代的意義がある。
慶應義塾大学文学部教授。