定価2,305円(2,095円+税)
在庫:あり
社会科学の仮説発見には統計学を駆使した大量観察法がその王道であるが、組織論においては「個別ケースから」の仮説発見も有効なことを提唱する。その論拠として、G・I・バーナードが主著の中で展開した「極めて単純な」ケースが「極めてリアリティーの高い」仮説発見に有効であることを証明しつつ、動機理解的方法の重要性をあげる。本著は「非検証的な失敗ケース」から仮説の体系化を試みる組織化技能論の方向性を示すものである。
中部大学経営情報学部教授。専攻:組織化技能論。