定価2,096円(1,905円+税)
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北海道は、東北地方とは近距離でしかも多くの人々の移動があった筈なのに、現代人には芸術的にまで見える東北地方の「刺し子」が、なぜ日常的に取り入れられなかったのだろうか?函館は、神戸や横浜のように洋服化が早かったのだろうか?また厳しい冬の寒さを防ぐ独特の被服類はあったのだろうか?本書は、生活の調査資料が少ない北海道の被服について、聞き書きと文献により、函館の町を中心に、向かい合う青森県をはじめとする東北各地との交流に観点をおいて、被服学分野の立場からまとめたものである。
北海道教育大学教育学部旭川校教授。