定価6,809円(6,190円+税)
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人類にとって有用な生態系の働きを生態系サービスと呼ぶ。農業は生態系サービスを巧みに利用して食料や原料を生産してきたし、生態系サービス(農業・農村の多面的機能)をもっと増やすことも可能な産業である。しかし現代農業は生態系サービスを崩しつつあり、その対策が急がれる。本書はこのような現代農業に対して環境政策的手法(環境直接支払いやGAP=適正農業規範など)で立ち向かう様子を、日・欧・中の国際比較と稲作・畑作・草原の事例研究により、理論・政策・現状分析面から解き明かしていく。
九州共立大学経済学部教授(学部長)。2010年ドイツ・ホーエンハイム大学名誉博士。環境保全的農業形成に関する研究に従事。協同組合論も研究している。
近畿中国四国農業研究センター大田研究拠点上席研究員。農林省入省以来一貫して「里山草地の永続的維持管理と利用に関する研究」に従事。阿蘇草原再生協議会会長。
日本学術振興会23年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費:課題番号235279)(出版助成金)による出版