定価8,250円(7,500円+税)
在庫:あり
ワッカープロセスについて、密度汎関数法(DFT)を用いた計算によりその反応機構を提案する。また、併せて軌道相互作用分析を行い、提案された反応機構が何故有利なのか解明する。それらの中で、エチレン配位子へ求核攻撃する水分子と塩素基との間の水分子鎖が、同過程、α-olefin選択性および速度式に反映される塩素基の脱離過程に重要役割を果たし、また、塩化銅(II)は酸化剤ではなく触媒としてパラジウムの酸化に関与することが示される。
京都大学工学部卒業、京都大学博士(工学)