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国際医薬史入門
  • 仕様:A5判上製
  • 184ページ
  • ISBN978-4-88359-338-5
  • 発行日:2015/08/30

国際医薬史入門

歴史から読み解く薬と健康

牧 純

定価2,200円(2,000円+税)

在庫:あり

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概要

本書は総合史より「薬と健康」を読み解こうとする。
1)はじめに「酒・茶等の歴史」
2)薬と医療のあゆみ(最初に日本、次に海外との比較)
3)感染症と治療の歴史(例:梅毒、マラリア)
この1~3の内容を通して、「薬と健康の歴史」は大きく3段階、即ち第1段階「迷信や信仰のみが頼りだった時代」、第2段階「長い間の経験に基づいた時代」および第3段階「科学的合理性のある医療の時代」に分けて考えられることが理解・把握されるであろう。

目次

  • はじめに
序章 講義の進め方
  • 1.使用する参考資料・テキスト
  • 2.講義様式
  • 3.講義の概要
第1章 「薬と健康の歴史」に親しむ
  • 1.「医」の旧字体「醫」を分析すると
  • 2.くすり、くすし、やくし
  • 3.薬の語源
  • 4.興味深い「酒」の地理と歴史
    1. コラム 映画『欲望のバージニア』
  • 5.時代とともに移りゆく茶の価値
  • 6.江戸時代ごく一部には飲まれていたコーヒ
    1. コラム ウィーンのカフェーにて
  • 7.薬と見なされたタバコ
  • 8.塩もくすり
第2章 日本の歴史に見る薬と健康
  • 1.迷信・民間薬の時代
  • 2.漢方薬の重みが増した時代
  • 3.西洋薬はオランダ・東インド会社から輸入した江戸時代
  • 4.西洋薬とその教育の時代
    1. コラム 江戸時代に隆盛、文明開化で廃れた和算
  • 5.人道主義的な要素
第3章 日本の西洋医学との接点
  • (その1)安土桃山時代から江戸時代末期まで
  • 1.日本に初めて入った西洋医学はオランダ医学にあらず
  • 2.江戸時代は殆ど唯一の西洋医学であったオランダ医学
    1. コラム 西洋も日本も悩んだ天然痘に対する予防接種
  • 3.幕末の情勢と西洋医学
  • (その2)明治維新前後から第二次大戦終結前後まで
  • 4.オランダ医学・蘭学の盛衰
  • 5.“フランス医学”又はフランス風の医療・医学
    1. コラム フランスに留学した内科医三浦謹之助東大教授の寄生虫学における業績
  • 6.アメリカ医学の日本に対する当時の影響
  • 7.イギリス医学の日本における推移
  • 8.ドイツ医学の採用決定と日本における隆盛
    1. コラム ドイツ統一が明治政府に与えた影響
  • (その3)医薬分業の不徹底
  • 9.薬学教育のスタート
    1. コラム 医薬分業を法制化した神聖ローマ帝国皇帝フリートリッヒ2世
  • 10.第二次大戦後のアメリカの影響
  • 11.6年制薬学の誕生
第4章 厳密な“鎖国・海禁”ではなくて、むしろ“限国・準海禁(海外渡航大幅制限)”の江戸時代
  • 1.「鎖国」という言葉の意味
  • 2.数々の通商ルートにより海外から薬材が入る
  • 3.国を閉鎖していたのとはわけが違う
第5章 海外における薬と健康の歴史―日本との比較―
  • 1.迷信が支配した時代
  • 2.経験による医療の時代
  • 3.科学と合理主義の時代
    1. コラム 顕微鏡の発明と医学生物学研究での利用
  • 4.医療における博愛主義
第6章 感染症史特論―感染症と治療法の歴史
  • 1.感染症とは何か―その病原体と歴史上重要な代表例
    1. コラム 歴史小説と史実の乖離
    2. コラム エールリッヒによる選択毒性と化学療法指数
  • 2.北里 柴三郎門下の世界的細菌学者、野口 英世と志賀 潔
  • 3.マラリアの認識と治療の歴史
  • 4.歴史に見る寄生虫感染
第7章 薬史系論文作成の要領とその実際
  • (その1)受講生のレポート作成の指針
  • (その2)論文の実例―第2章、第6章との関連にて―
  • 1.別府の温泉医療史―(1)信仰の時代
  • 2.別府の温泉医療史―(2)信仰から経験へ
  • 3.別府の温泉医療史―(3)経験から科学への前段階
  • 4.アニサキスの医療誌―寄生虫とは何か
  • 5.日本におけるマラリア史の概観
終章 「薬と健康の歴史」教育の骨子と歴史嫌いを助長しない授業
  • おわりに
  • 結語
付録 イギリスとフランスにおける薬学教育の現況と薬剤師の活躍
この著書全体の参考・引用文献
  • 歴史(医薬史に限定してもよい)という授業科目について現在感じることを記入せよ]
  • [講義全体・この著作を読んでの感想を記入せよ]
  • [講義の関連で自分が調べたことを記入せよ]

著者紹介

東京大学薬学科卒業・同博士(昭和54年度)、薬剤師。北里大学医学部助教授、米国ノートルダム大学生物学科客員助教授、JICA(国際協力機構)派遣医療専門家(中米グアテマラ、アフリカケニア)等をへて平成19年度より松山大学医療薬学科感染症学教授、平成26年度より同大大学院医療薬学系研究科教授。

※発行時の奥付より

装幀