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人工知能パートナーシステム(AIPS)を支えるデジタル回路の世界
  • 仕様:B5判上製
  • 475ページ
  • ISBN978-4-88359-339-2
  • 発行日:2016/03/01

人工知能パートナーシステム(AIPS)を支える

デジタル回路の世界

萩原良昭

定価9,900円(9,000円+税)

在庫:あり

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概要

未来の人間社会には人工知能パートナーシステム(AIPS)とも言える人間にやさしい支援システムが出現すると期待している。AIPS搭載の自動走行車や老人介護システム、人間型歩行ロボットやロボット・ハウスなどである。そこで本書では、そのAIPSを支える「デジタル回路の世界」と題し、ハードとソフトの両面で、人とコンピュータをつなぐデジタル技術について紹介している。図や絵をたくさん用意して、基礎からやさしく解説している。

目次

はしがき
第1章 デジタル回路の関数モデル
  • ●1-1-1 デジタル回路を取り巻く仲間たち
  • ●1-1-2 1 bit デジタル記憶回路 Oya( )回路の定義
  • ●1-1-3 2つの数 0と1の値しかとらない2値変数ベクトルの定義
  • ●1-1-4 2 bit デジタル記憶回路 Sofubo( )回路の定義
  • ●1-1-5 y = f (x) = 2xを計算するデジタル回路 2noXjo( )回路
  • ●1-1-6 3 bitデジタル記憶回路 Sosofubo( )回路
  • ●1-1-7 4 bitデジタル記憶回路 FlagSosofubo( )回路
  • ●1-1-8 n bit レジスター回路
  • ●1-1-9 read/write/clock制御信号について
  • ●1-1-10 同時読み書き同時実行可能な記憶回路について
  • ●1-2-1 大きな数のかけ算回路BigNumber( )の定義
  • ●1-2-2 BigNumber( )回路の計算手順(algorithm)の説明
  • ●1-2-3 大きな数のけた数を概算するには?
  • ●1-2-4 10進法数を2進法数に変換する 10to2( )回路
  • ●1-2-5 10to2( )回路の計算例
  • ●1-2-6 2進法数のかけ算回路 XXYYtoZZ( )回路の定義
  • ●1-2-7 AND( )回路の定義
  • ●1-2-8 VectorAND( )回路の定義
  • ●1-2-9 いろいろな2入力1出力Gate回路の定義
  • ●1-2-10 NAND( )回路
  • ●1-2-11 OR( ) 回路
  • ●1-2-12 NOR( ) 回路
  • ●1-2-13 EXOR( ) 回路
  • ●1-2-14 EXNOR( ) 回路
  • ●1-2-15 inverter回路
  • ●1-2-16 HalfAdder( ) 回路
  • ●1-2-17 FullAdder( )回路の定義
  • ●1-2-18 の値を10進法小数で表示する演算関数 sqrt2S10( ) の定義
  • ●1-2-19 の値を2進法小数で表示する演算関数sqrt2S2( ) の定義
  • ●1-3-1 人間語から機械語への変換回路装置について
  • ●1-3-2 KeyBoard256( )回路について
  • ●1-3-3 Encoder256to8( ) 回路
  • ●1-3-4 Encoder256to8( )回路の演算Algorithm
  • ●1-3-5 10進法数の整数ベクトルを2進法数に変換する10to2( )回路
  • ●1-3-6 入力data蓄積回路Accm( )について
  • ●1-3-7 残る検討項目
  • ●1-3-8 パソコンのビット幅
  • ●1-3-9 実数や複素数を整数値に投影するとは?
  • ●1-3-10 デジタルとアナログの違いは?
  • ●1-3-11 A/D変換器とは?
  • ●1-3-12 Overflowの定義
  • ●1-4-1 デジタル回路と関係が深い技術分野と学術組織
  • ●1-4-2 IEEE574形式
  • ●1-4-3 単精度32 bitの2値表示形式の例
  • ●1-4-4 IEEE754形式で表記できる数の値
  • ●1-4-5 半精度のデジタル数
  • ●1-4-6 単精度のデジタル数
  • ●1-4-7 後段処理回路
  • ●1-5-1 デジタル回路を演算関数 f( ) として表記する
  • ●1-5-2 多重演算関数回路の入出力表記例
  • ●1-5-3 1bit情報の意味の解釈はいろいろある
  • ●1-5-4 電源と接地
  • ●1-5-5 存在するという概念
  • ●1-5-6 デジタル回路をとりまく世界
  • ●1-5-7 信号線はベクトル情報
  • ●1-5-8 複数個の信号線のベクトル表記
  • ●1-5-9 機能が名前と外形と中身も決める
  • ●1-5-10 デジタル回路の名称
  • ●1-5-11 多様性と豊かさについて
  • ●1-5-12 異なる電源電圧を使っている発信者回路と受信者回路
  • ●1-5-13 複数の発信者から信号受信する配線網の例
  • ●1-5-14 自分の中の回路部品の中にも自分がいる回路
  • ●1-5-15 指数関数を計算する演算回路
  • ●1-5-16 z[ ]=f(k)x[ ]y[ ]を計算する回路
  • ●1-5-17 Remember? デジタル回路で取り扱う数はデジタル数
  • ●1-5-18 複数個のdataを記憶保存してくれる記憶回路
  • ●1-5-19 読み出し専用記憶回路
  • ●1-5-20 1 bit 情報を記憶する回路RAM1bit( ) 回路
  • ●1-5-21 128 bit Register とは?
  • ●1-6-1 1970年はデジタル回路誕生の時だった
  • ●1-6-2 128 bit 比較回路
  • ●1-6-3 Latch型128 bit Register回路 Reg128( )回路の全体図
  • ●1-6-4 同時読み書き可能なRegRW128 ( ) 回路
  • ●1-6-5 Latch回路を使った128 bit Shift Register
  • ●1-6-6 暗号の自動解読装置とは?
  • ●1-6-7 情報伝達の使命
第2章 デジタル回路の基礎数学
  • ●2-1-1数という集合体について
  • ●2-1-2デジタル回路は基本的にベクトル演算回路である
  • ●2-1-3ベクトルの内積の定義
  • ●2-1-4ベクトルの外積の定義
  • ●2-1-5テンソル演算回路TNSR( )回路の定義
  • ●2-1-6行列式A[ ][ ]とベクトルX[ ]のかけ算回路TNSR01( )回路の定義
  • ●2-1-7行列式A[ ][ ]と行列式X[ ][ ]のかけ算回路TNSR02( )回路の定義
  • ●2-2-1三角関数の定義
  • ●2-2-2ピタゴラスの定理
  • ●2-2-3三角関数の基本的な性質
  • ●2-2-4特別な三角形の辺の値
  • ●2-2-5三角形の面積
  • ●2-2-6余弦定理
  • ●2-2-7正弦定理
  • ●2-2-8複素数と複素平面の点は1対1に対応する
  • ●2-2-92つの複素数のかけ算は複素数平面での回転と1対1に対応する
  • ●2-2-10三角関数の加法定理
  • ●2-2-11xn=1の根
  • ●2-2-122次方程式の一般解
  • ●2-2-13w2= z = a + j b の解
  • ●2-2-14複素数の逆数
  • ●2-2-15複素数のわり算
  • ●2-2-162元1次連立方程式の解
  • ●2-2-172元1次連立方程式の解を 2×2の行列式で表記する
  • ●2-2-183次方程式の一般解
  • ●2-2-194次方程式の一般解
  • ●2-2-20行列式を使った虚数と複素数の定義
  • ●2-2-212乗すると単位行列になる行列式
  • ●2-2-22回転行列
  • ●2-2-233次元ベクトルの極座標系
  • ●2-3-12点P(a, b) とQ(c, d) を通る直線の式 y = Ax + B
  • ●2-3-2y=f(x)上の2点Pと Qを通る直線の式 y = Ax + B
  • ●2-3-3曲線上の任意の点Pでの接線の式
  • ●2-3-4Taylor 級数
  • ●2-3-5外気にさらされた耳の温度の変化はRC放電特性と同じ形となる
  • ●2-3-6指数関数exp(x) の性質
  • ●2-3-7三角関数が指数関数と兄弟であるとは?
第3章 デジタル回路の基礎物理
  • ●3-1-1デジタル回路の主役は電子(electron)
  • ●3-1-2Field Tensor F[ ][ ] とMaxwellの方程式
  • ●3-1-3電子のスピン(自転)
  • ●3-1-4MKS単位
  • ●3-1-5Compton 効果
  • ●3-1-6電子の固有物理量
  • ●3-1-7デジタル回路の主役の電子(electron) が従う物理法則とは?
  • ●3-1-8電子は電位(electronic potential)を感じる
  • ●3-2-1仕事とは?
  • ●3-2-2運動エネルギーは速度の2乗に比例する
  • ●3-2-3ロケットの脱出速度と地球の大きさの関係
  • ●3-2-4なぜパラシュートはゆっくり落下するのか?
  • ●3-2-5抵抗率と伝導率の関係
  • ●3-3-1器に入った水のモデル
  • ●3-3-2金属に光を照射すると電子が飛び出す
  • ●3-3-3Band Gapとは?
  • ●3-3-4電流の基本単位アンペア(ampere)の定義と誘磁率
  • ●3-4-1抵抗体と低効率
  • ●3-4-2移動度μの定義(透磁率μではない)
  • ●3-4-3金属の中の電子密度n のお話
  • ●3-5-1コンデンサーとは?
  • ●3-5-2コンデンサーのRC充放電問題
  • ●3-5-3容量Cを使った電気回路の仲間たち
  • ●3-6-1デジタル回路の電力の定義
  • ●3-6-2家庭にはどのようにして電力が送られてきているか?
  • ●3-6-32本の交流電圧の送電線にかかる力と電流の関係は?
  • ●3-7-1Radarの話
  • ●3-7-2二極真空管に光を照射するとどうなるか?
  • ●3-7-3二極真空管の整流特性について
  • ●3-7-4三極真空管とは?
  • ●3-7-53つの金属板による不揮発性記憶動作
第4章 デジタル回路の基本部品
  • ●4-1-1半導体とは?
  • ●4-1-2N型シリコン半導体とは?
  • ●4-1-3N型シリコン半導体結晶の中の電子の物理モデル
  • ●4-1-4P型シリコン半導体とは?
  • ●4-1-5P型シリコン半導体結晶の中の電子の物理モデル
  • ●4-1-6箱に入ったボールの物理モデル
  • ●4-1-7N型シリコン半導体に光を照射すると実効抵抗値が下がる
  • ●4-2-1diodeとは?
  • ●4-2-2逆バイアスされたPN接合の物理モデル
  • ●4-2-3空乏層とは?
  • ●4-2-4順方向バイアスのdiodeで電流が大量に流れる理由
  • ●4-2-5順方向バイアス(bias)のdiodeに光を照射すると電流が減少する
  • ●4-2-6逆方向バイアス(bias)のdiodeに光を照射した場合
  • ●4-2-7太陽電池とは?
  • ●4-2-8固体撮像素子(solid state image sensor)とは?
  • ●4-2-9CCD imagerの登場
  • ●4-2-10P+N-P受光構造
  • ●4-2-11MOS imagerの実用化時代の到来
  • ●4-2-12ロボットの網膜に位置検出素子PSDを使う
  • ●4-2-13位置検出素子PSDの構造とその動作原理
  • ●4-3-1transistorの誕生
  • ●4-3-2NPN bipolar transistor の動作モデル
  • ●4-3-3NPN bipolar transistor のいろいろな物理定数
  • ●4-3-4負荷抵抗型電圧増幅回路BipAmp( )と負荷抵抗型電圧増幅回路BipAmp( )
  • ●4-3-5電圧増幅回路 BipAmp( )の電圧利得
  • ●4-3-6究極の電子の目はやはりtransistorだった
  • ●4-3-7固体撮像装置の提案(1975.11.10)
  • ●4-3-8NPN bipolar transistor 型のセンサーの物理モデル
  • ●4-3-9PNP photo transistor のstatic mode とdynamic mode
  • ●4-3-10HADセンサーの界面物理について
  • ●4-4-1MOS capacitorとは?
  • ●4-4-2MOSの反転層(strong inversion layer)
  • ●4-4-3MOS transistorの水門モデル
  • ●4-4-4MOS transistorの3つの動作モード(mode)
  • ●4-4-5MOS transistorの飽和領域について
  • ●4-4-6NMOS抵抗負荷型反転回路 invNMOSR( )
  • ●4-4-7NMOS transistorの電流式を求める
  • ●4-4-8NMOS transistor の断面図とlayout図
  • ●4-4-9NMOS transistorのIV 特性のまとめ
  • ●4-4-10PMOS transistorのI/V 特性のまとめ
  • ●4-4-11switch 回路について
  • ●4-4-122×2=4通りのswitch 回路の状態について
  • ●4-4-13SwitchN( )回路とSwitchP( )回路との入出力特性
  • ●4-4-14CMOS switch回路 SwitchCN( )回路の動作について
  • ●4-4-15CMOS switch回路 SwitchCP( )回路の動作について
  • ●4-5-1CMOS inverter
  • ●4-5-2inverer回路の寄生容量によるRC遅延について
  • ●4-5-3CMOS inverter の遅延時間と基本制御clockの周期
  • ●4-5-4CMOS inverter回路のcoding例
  • ●4-5-5入力信号側にRC回路があるinverter回路invRC( )の入出力特性
  • ●4-5-6入力端子と出力端子の容量の両方を考慮したinverter回路
  • ●4-5-7CMOS Schmitt trigger inverter
  • ●4-5-8発振器(oscillator)回路と記憶(memory)回路
  • ●4-6-12入力デジタル回路 in2GateG( )回路の定義
  • ●4-6-2in2GateE( )回路、別名NAND( )回路の定義
  • ●4-6-3in2Gate1( )回路、別名AND回路の定義
  • ●4-6-4in2Gate8( )回路、別名NOR 回路の定義
  • ●4-6-5in2Gate7( )回路、別名OR 回路の定義
  • ●4-6-6in2Gate6( )回路、別名EXOR 回路の定義
  • ●4-6-7in2Gate9( )回路、別名EXNOR 回路の定義
  • ●4-7-1128 bit加算回路
  • ●4-7-2FAD( )回路の定義
  • ●4-7-3引き算回路
  • ●4-7-4加減算回路 ADDSUB( )回路
  • ●4-8-1かけ算回路 KAKE( )の定義
  • ●4-9-1わり算回路 WARU( )の定義
  • ●4-9-2わり算回路WARU( )の各種制御パルス波形について
  • ●4-10-1inverter型のDRAM回路とSRAM 回路
  • ●4-10-2NAND型の記憶回路
  • ●4-10-32NAND型1bit 記憶回路の動作説明
  • ●4-10-4clock付き2NAND型1 bit SRAM回路の動作説明
  • ●4-10-5大容量記憶回路の構造
  • ●4-10-6センスアンプ(sense amp)回路の正体
  • ●4-11-1NAND型R-S Flip Flop 回路の定義
  • ●4-11-2J-K Flip Flop回路の定義
  • ●4-11-3Toggle Flip Flop回路の定義
  • ●4-11-4Delay Flip Flop回路の定義
  • ●4-11-5128 bit の2値変数ベクトルA[ ]の一時記憶用register回路
  • ●4-11-6128 bitのshift register 回路の定義
  • ●4-11-72 bit counter 回路の定義
  • ●4-12-12×2の行列式の値をもとめる演算回路DET2×2( )
  • ●4-12-2逆行列式の演算回路Gyaku2×2( ) の定義
  • ●4-12-3N×N 行列A[ ][ ]の逆行列式B[ ][ ]=invA[ ][ ]を演算する回路
  • ●4-13-1DAC(digital to analog conversion)変換回路 DAC( )とは?
  • ●4-13-2オペアンプ(operational amplifier)回路OpAmp( )とは?
  • ●4-13-3オペアンプの定義と具体的な構成回路の例
  • ●4-14-1ADC(analog to digital conversion)変換回路とは?
  • ●4-14-2二重線分型ADC回路 ADCdoubleInteg( )回路の定義
第5章 デジタル回路の応用例(1)
  • ●5-1-1通行人カウンター装置の全体図
  • ●5-2-1電源回路装置 Vdd( )の内部構造
  • ●5-3-1いろいろなSensor( )装置について
  • ●5-4-1アナログ信号を2値pulse信号に変換するPulseGen( )回路について
  • ●5-5-1入退室判定回路 InOutJudge( )
  • ●5-6-1Output表示装置の設計構築
第6章 デジタル回路の応用例(2)
  • ●6-1-1フーリエ級数
  • ●6-2-1離散フーリエ変換(DFT)の定義
  • ●6-3-1回転因子行列と複素数平面の関係
  • ●6-4-1基底N=1の場合
  • ●6-4-2基底 N=2のDFT変換回路
  • ●6-4-3基底 N=4のDFT変換回路
  • ●6-5-1偶数奇数2分割手法によるDFT演算回路DFT4( )の設計
  • ●6-6-1もう1つのDFT変換(digital frequency transformation)について
  • ●6-6-2ゼロ時高密度sampling手法
付録(Appendix)について

著者紹介

萩原良昭(はぎわら よしあき)

California州Riverside市立Polytechnic High Schoolを卒業し、カリフォルニア工科大学(CalTech)に進学。電子工学(major)と物理学(minor)を専攻し、学士(BS1971)、修士(MS1972)、博士(PhD1975)課程を修了後、1975年より2008年まで、ソニー(株)に勤務。2009年より崇城大学情報学部の教授として勤務。IEEE fellow。

※発行時の奥付より

装幀