概要
グローバル史と環境史を、世界史としてどのように接合したらよいのか。著者は、梅棹忠夫の「文明の生態史観」を土台に据えながら、森林破壊と気候変動を2つの軸として、モンゴル、シルクロード、日本、ヨーロッパ、アメリカの歴史を考察する。その際、6世紀・14世紀・17世紀の「危機」を特に重要視する。そして、福沢諭吉、夏目漱石、ミヒャエル・エンデ等の作品を、本書の主題に沿って読み直すことから、新しい世界史の構築を試みる。
著者紹介
愛知教育大学附属高等学校文部教官教諭・愛知教育大学兼任講師を経て、皇學館大学教育学部教授(元 教育学部長)
【著書】
- 『初等・中等社会科教育』(共著、学術図書出版社、1990年)
- 『現代社会科教育実践講座』(共著、第11巻、研秀出版社、1991年)
- 『社会科教育の国際化課題』(単著、国書刊行会、1995年)
- 『21世紀「社会科」への招待』(共著、学術図書出版社、2000年)
- 『21世紀地球市民の育成』(共編、黎明書房、2001年)
- 『環境世界史学序説』(単著、国書刊行会、2001年)
- 『グローバル教育の理論と実践』(編集委員、教育開発研究所、2007年)
- 『「文化と環境」の教育論』(単著、皇學館大学出版部、2009年)
- 『社会科教育実践ハンドブック』(共著、明治図書、2011年)
- 『世界史授業デザイン』(共著、明治図書、2012年)他
※発行時の奥付より