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子ども家庭福祉
  • 仕様:B5判並製
  • 136ページ
  • ISBN978-4-88359-348-4
  • 発行日:2017/02/28

子ども家庭福祉

小宅 理沙 監修

谷口 卓・石井 貴子 編集

定価2,750円(2,500円+税)

在庫:あり

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概要

子育ての責任は、第一義的責任者として保護者があげられるが、国および地方公共団体など社会全体の責任でもある。そしてその中においても特に、児童福祉施設である保育所における子育て支援は大きな役割を果たしている。本書は保育士を含めた児童の福祉に職務上関係する全ての専門家やそれを目指す学生をはじめ、全ての人に一度は目を通して欲しいという思いで作成されている。

目次

  • はじめに
序章 児童家庭福祉の概要
第1章 子どもの権利
  • 第1節 児童の権利に関する条約と日本における子どもの権利
    1. 児童の権利に関する条約の制定まで
    2. 児童の権利に関する条約
    3. 日本における子どもの権利
  • 第2節 児童福祉施設における子どもの権利擁護
    1. 苦情解決制度
    2. 自己評価・第三者評価事業
    3. 懲戒に係る権限の濫用禁止
    4. 権利擁護のための法令など
第2章 児童家庭福祉の歴史
  • 第1節 諸外国(イギリス、アメリカなど)の児童家庭福祉
    1. 古代・中世社会と児童福祉
    2. 近世社会と児童福祉
    3. 20世紀初頭から両大戦期間の児童福祉
    4. 第二次世界大戦後から現代までの児童家庭福祉
  • 第2節 日本の児童家庭福祉
    1. 古代・中世・近世社会の児童福祉
    2. 明治・大正・昭和初期の児童福祉
    3. 戦後の児童福祉から現代の児童家庭福祉
第3章 児童家庭福祉の制度
  • 第1節 児童福祉法
    1. 児童福祉法の歴史
    2. 児童の定義
    3. 子どもに関する施設の規定
    4. 児童家庭福祉に関する法律の概要
    5. ひとり親家庭への福祉
第4章 母子保健サービスの現状
  • 第1節 母子保健事業の各法律における位置づけ
    1. 児童福祉法における母子保健事業
    2. 2017(平成29)年4月1日児童福祉法等改正後の母子健康事業
    3. 母子保健法における母子保健事業
  • 第2節 乳幼児健康診査
  • 第3節 医療機関における母子保健事業との連携
    1. 妊産婦健康診査
    2. 新生児マススクリーニング
    3. 小児慢性特定疾病医療費の支給
    4. 自立支援医療制度
    5. 子どもの心の診療ネットワーク事業
  • 第4節 少子化社会等への取り組み
  • 第5節 保育士が行う母子保健関連の地域子育て支援
    1. 乳児家庭全戸訪問事業「こんにちは赤ちゃん事業」
    2. 養育支援訪問事業
第5章 少子化と子育て支援施策
  • 第1節 少子化の現状と背景
  • 第2節 エンゼルプラン以降の少子化対策・子育て支援施策の動向
    1. 少子化対策・子育て支援施策のはじまり
    2. 少子化対策に関する法制度の整備
    3. 就労と子育ての両立に向けた施策
    4. 子ども・子育て支援新制度
  • 第3節 子育て支援のための事業
    1. <コラム> 地域子育て支援拠点事業 東大阪大学こども研究センター「こども広場」の取り組み
第6章 児童虐待/ドメスティック・バイオレンス(DV)の現状と今後の課題
  • 第1節 児童虐待とは
    1. 児童虐待の定義
    2. “しつけや教育”と児童虐待との違い
    3. 児童虐待の通告の義務
    4. 児童虐待の早期発見の義務
    5. 児童虐待をめぐる今後の課題
  • 第2節 ドメスティック・バイオレンス(DV)とは
    1. DVの種類
    2. DVのサイクル
    3. DV被害者が加害者から逃げない・逃げられない理由
    4. 相談窓口および避難場所
    5. 保護命令
    6. デートDV
    7. DVをめぐる今後の課題
第7章 社会的養護
  • 第1節 社会的養護とは
  • 第2節 施設養護
    1. 児童福祉施設
    2. 児童養護施設の形態の現状
  • 第3節 家庭養護
    1. 里親制度
    2. 小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)
    3. 里親手当
第8章 障害の定義と現状
  • 第1節 障害の法的定義と障害者手帳制度
    1. 障害者基本法
    2. 身体障害者福祉法・身体障害者手帳
    3. 知的障害者福祉法・療育手帳
    4. 精神保健及び精神障害者に関する法律・精神障害者保健福祉手帳
    5. 発達障害者支援法
    6. 児童福祉法
  • 第2節 発達障害の現状とDSM–5における変更点
    1. 発達障害の現状
    2. 主な発達障害の定義
    3. 診断基準「DSM–5」への変更
    4. 発達障害の子どもたちの行動特徴
  • 第3節 福祉サービス
    1. 障害者総合支援法に基づくサービス
    2. 児童福祉法に基づくサービス
    3. 教育サービス
第9章 子ども家庭への援助活動
  • 第1節 専門職によるコーディネートとネットワーク
    1. アメリカにおけるスクールソーシャルワーク
    2. 我が国におけるスクールソーシャルワーク
    3. 近年の援助事例の状況
  • 第2節 援助活動の事例
    1. SSWが相談を受けた事例の概要
    2. ケース会議後のSSWの動き
    3. SSWによる支援後のA男の状況
  • 第3節 子ども家庭に対して援助をする専門職の役割
第10章 非行問題
  • 第1節 非行少年とは
    1. 犯罪少年
    2. 触法少年
    3. 虞犯少年
  • 第2節 非行少年にかかわる法制度
    1. 少年法
    2. 児童福祉法
  • 第3節 非行少年への支援プロセス
    1. 犯罪少年の場合
    2. 触法少年の場合
    3. 虞犯少年の場合
  • 第4節 非行少年の自立支援
    1. 少年院における自立支援
    2. 児童自立支援施設における自立支援
  • ●児童福祉法の一部を改正する法律:新旧対照表
  • ●児童の権利に関する条約
  • ●編著者紹介

編著者紹介

<監修> 小宅 理沙(こやけ りさ)

東大阪大学短期大学部

<編集> 谷口 卓(たにぐち たかし)

学校法人日本教育財団

<編集> 石井 貴子(いしい たかこ)

大阪こども専門学校

<編集協力> 中川 陽子(なかがわ ようこ)

大阪こども専門学校

※発行時の奥付より

執筆者紹介

  • 小宅 理沙(こやけ りさ)東大阪大学短期大学部 ---序章・第3章・第4章・第6~8章・第10章
  • 今井 慶宗(いまい よしむね)関西女子短期大学 ---第1章
  • 伊藤 秀樹(いとう ひでき)神戸医療福祉大学 ---第2章
  • 石井 貴子(いしい たかこ)大阪こども専門学校 ---第3章・第8章
  • 松浦 崇(まつうら たかし)静岡英和学院大学 ---第5章
  • 川瀬 弘樹(かわせ ひろき)東大阪大学 こども研究センター ---第5章コラム
  • 上田 庄一(うえだ しょういち)元奈良県高田児童相談所所長/東大阪大学 ---第6章
  • 植村 梓(うえむら あずさ)神戸元町こども専門学校 ---第7章
  • 矢野 永吏子(やの えりこ)大谷大学短期大学部 ---第8章
  • 中 典子(なか のりこ)中国学園大学 ---第9章
  • 西木 貴美子(にしき きみこ)東大阪大学短期大学部 ---第10章
※発行時の奥付より

装幀