概要
本書は、情報通信技術(ICT)を利用する看護研究にすぐに役立つ入門書である。私たちはインターネットを利用した看護研究について、「小さい研究作業」に分解して進めていく方法を試みた。 本書ではこれを「インターネットを利用した看護研究の基本」と呼ぶことにする。小さい研究作業からなる各章は、子宮頸がんのリスクコントロールの研究を紹介しながら、ICTを利用する研究の基本が身につくように工夫されている。
目次
第1章 分野を越えて近づく情報通信技術を利用する
- はじめに
- Gleesonの計画術を研究の優先順位に役立てる
- Gleesonの計画術を研究の時間管理に役立てる
- 医療の情報化の背景を知る
第2章 Moodleをオンライン教育の研究に使う
- はじめに
- 授業支援システムとしてのMoodleの運用を知る
- 研究のホームページの仕組みにMoodleを利用する
第3章 デジタル教材を利用する研究に映像収録・配信システム MediasiteTMを使う
- はじめに
- デジタル教材に必要な著作物などの利用要件を守る
- 研究計画書の倫理的配慮を伝わりやすく書く
第4章 インターネットを利用した研究の動画コンテンツを制作する
- はじめに
- Transtheoretical model にもとづくインターネット上の介入方法を検討する
- 変化ステージ別の動画コンテンツを制作する
第5章 インターネットを利用した電子調査票を作成する
- はじめに
- 系統的な文献レビューから電子調査票を作成する
- 再テスト法で電子調査票を修正する(研究論文)
第6章 インターネットを利用した研究を論文として書く
編著者紹介
稲吉 光子(いなよし みつこ)
北里大学名誉教授。専門領域:がん看護、看護管理、成人看護。
※発行時の奥付より