概要
現在、日本には2000書体前後のデジタル書体があるという。流麗な書体、毅然とした書体、温かみのある書体、滑稽な書体、寄席文字・・・。文章に使われるとき、私たちは、読みやすく、目が疲れず、できれば意識されない書体がいい。書体デザイナーが権利を主張されることは少ない。本書は、読書人、ビジネスマン、裁判官、弁護士などのために「文字書体の法律面での現状と提案」を、法律研究者と書体デザイナーが述べたものである。
著者紹介
葛本 京子(かつもと きょうこ)
株式会社視覚デザイン研究所社長。所属:A typⅠ、JTA・知的財産権委員会、タイポグラフィ学会、日本工業所有権法学会、JAGDA・創作保全委員会、著作権情報センター。
大家 重夫(おおいえ しげお)
久留米大学名誉教授。株式会社インタークロスIT企業法務研究所客員研究員。京大法卒、旧文部省に27年間間勤務、文化庁著作権課課長補佐、著作権調査官等を経て1988年から、久留米大学法学部教授。
【主要著書】
- 「肖像権」新日本法規・1979年5月
- 「ニッポン著作権物語」出版開発社・1981年5月
- 「最新 肖像権関係判例集」ぎょうせい・1989年4月
- 「最新 企業秘密ノウハウ関係判例集」(河野愛氏と共編)ぎょうせい・1989年5月
- 「宗教関係判例集成」第一書房・全10巻・1994年7月
- 「最新 著作権関係判例集」(共編)ぎょうせい・全10巻・1995年5月
- 「改訂版ニッポン著作権物語」青山社・1999年1月
- 「タイプフェイスの法的保護と著作権」成文堂・2000年8月
- 「著作権を確立した人々―福沢諭吉先生、水野錬太郎博士、プラーゲ博士 第2版」成文堂・2004年4月
- 「唱歌『コヒノボリ』『チューリップ』と著作権―国文学者藤村作と長女近藤宮子とその時代」全音楽譜出版社・2004年9月
- 「肖像権 改訂新版」太田出版・2011年8月
- 「著作権文献・資料目録(2010)」(黒澤節男氏と共編)著作権情報センター・2012年3月
- 「美術作家の著作権―その現状と展望」(福王寺一彦氏と共著)里文出版・2014年2月
- 「ウルトラマンと著作権―海外利用権・円谷プロ・ソムポート・ユーエム社」(上松盛明氏と共編)青山社・2014年12月
- 「インターネット判例要約集」青山社・2015年12月
- 「シリア難民とインドシナ難民―インドシナ難民受入事業の思い出」青山社・2017年1月
※発行時の奥付より