定価9,350円(本体8,500円+税)
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新保守主義にハイジャックされたアメリカが9/11「テロ」以後アフガン・イラク戦争へ落ちる中でのテロリストや諸国の利害の絡まりを、本書は視点を移動しながら振り返る。9/11以前からイラク攻撃を望んでいた新保守主義者に、9/11は「テロとの戦い」の大義を与え、自国のプロパガンダにアメリカ国民は酔った。ビンラディンはアメリカを通じてサダムフセインを倒し、フセインは自分の体制崩壊と引き換えにアメリカを泥沼に引き入れ、この3者は、本来ならフセインに優先して処罰されるべき金正日を助けた。踊らされたアメリカ人と諸国はいつ、ぺてん師達に気付くか。テロリズムの進化と、アメリカの世界的指導力の弱点について9/11は何を示しているか。
学習院大学法学部教授。B.L. (東京大学法学部)、Ph.D. (国際政治 Yale University)。過去Kennedy School of Government(Harvard University)フェロー、慶応大学総合政策学部非常勤講師、上海国際問題研究所客員研究員、復旦大学客員教授、北京大学客員教授。学習院大学法学部助教授を経て現在同大学教授。2018 年よりFree Rohingya Coalition のCitizen Ambassador。
学習院大学研究成果刊行助成金を受けての出版