定価2,200円(本体2,000円+税)
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あらゆるものごとには「出来事の予兆」があり、それに気づけるかどうかで、結果は大きく異なってくる。子どもから高く評価される授業を展開する教師も、多くの「気づく技術」を有し、それにより授業中の「出来事の予兆」に気づき、対処していた。それでは、仮に初任者とプロフェッショナルな者とが同じ事象を目撃したとき、同じ気づきをすべきなのだろうか?こうした問いに対して、「関心」が「気づく技術」を豊かにして「出来事の予兆」への気づきを生んでいること、各レベルで向けるべき「関心」が存在していることを説いたのが本書である。
大妻女子大学 家政学部 児童学科 准教授。山口県周南市生まれ。兵庫教育大学連合大学院では博士(学校教育学)を取得。高校教師や小学校教師を務め、北海道大学大学院教育学研究院に在籍後、平成31年度より現職。身体教育学を専門の研究領域とし、主に体育科教育学分野とコーチング学分野にて「出来事の予兆への気づき」をキーワードに研究している。他方、東南アジアやアフリカの孤児院や少数民族の人々の生活から学校教育の本当の在り方とは何かについても社会学的なアプローチを展開している。